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〜〜 おでかけ 〜〜
駅までの道、近所の人に見られるかもしれないのも構わず、良一の腕にぶら下がって歩いた。
アツアツのカップル。
ちがう。
私の顔は多分、青い…
具合の悪そうなカップル…
でも、全くかまってられない。
足を左右交互に出すだけが精一杯。
頭の中心に、どーんとお尻のプラグが存在する。
そして、その刺激で、もうドロドロ…
良一ぃ。こんな私連れてて、恥ずかしくないの?
ちろっと見上げると、良一はさも満足そうな顔で黙々と歩いている。
ちぇっ!自分だけ満たされた顔しちゃってぇ!
ふん!だ。
ずっと歩いて、駅に着く頃、少し慣れてきた。
自分の足で、ややしっかり歩ける。
良一の腕を放す。
おやっ?という顔で良一が見る。
「どうした?」
「ん。 少し平気になった」
「そりゃ良かった」
と言って、急に顔を近づけ、
「色っぽいよ」
と耳打ちした。
カアッと赤くなる私。
良一は人を勝手に煽っておいて、さっさと切符を買いに行った。
ドキドキドキドキ…
ふ、ふ〜んだ。
奴隷の逆襲作戦、思いついちゃったもーんだ。
良一が切符を手に戻ってくると、
また私は良一の腕を取り、甘えた小さな声で
「ねえ、ご主人様ぁ」 とささやいた。
「なに?」
「奴隷のお願い、きいてくれる?」
「なんだよ。 急に気味悪いな」
「あのさあ、奴隷ってば、携帯用のお尻洗浄器、欲しいのぉ」
「え、あ、いいよ。 それ要るよね。確かに」
「それとぉ、 奴隷ってば、美味しいフレンチなんか食べたいな〜、なんて」
「う〜ん。 まあいいけど、なんかたくらんでない?」
ドキ!
企んでるっていうか、そのまんまなんですけど…
「フレンチは、高校生でも入れるようなところでいい?」
「え? あ。 いいけど。 いいの?」
「うん」
「やったあ!」
ホームへ続く階段で大声を出したので、周りの注目を集めてしまった。
電車が入線してきた。
ぶあああっと風が巻き起こり、また良一の腕をそっと掴む。
なんだなんだなんだなんだなんだ〜あッ!
デートじゃん!
恋人じゃん!
カレシじゃん!
ほえ〜。ウッソみたい。
良一とこんなことしてるなんて。
でも、たった今、この空間にいる人間の中で、性器を金属の枷で封印され、南京錠を3つも掛けられている人間が、他に居るだろうか?
おまけに、その絶対外れない金属の枷で、お尻の栓を固定され、肛門を開きっぱなしにされている人間が居るだろうか?
外見からは全くわからない…この洋服の下で、牢屋に閉じ込められた…私の体…
さっき自分で「奴隷ちゃん」てふざけて言ったことを後悔した。
本当に奴隷だ。
逆襲のつもりでおねだりしてみた要求に、良一は「いいよ」って言ってくれたけど、
実際には拒否されたって何の抵抗もできない。
自分の体が、
自分の性器が、
自分の排泄が、自由にならない…
急に、風景が遠くの油絵のように映り、電車の音が濁った騒音に溶けた。
良一に引っ張られるように電車に乗り込む。
「座れば?」
良一の声が遠くに聞こえる。
…またぼんやりしてきた。
「いいよ。 突き上げられちゃうから」
何も考えずに答えたら、隣に居たカップルがぎょっとした目で私を見た。
股が心配だ。
もう、すでにかなり濡れてる気配…
少し体をひねっても、股の部分がぬるぬるしてる感じがする。
染み出てこなければいいけど…
あ、そうだ。なんでナプキン当てて来なかったんだろう…
「良一ぃ」
「ん?」
「電車降りたらナプキン買ってよ」
「ば!ばか!」
慌てて私の口を手で塞ぐ。
さっきのカップルにまたぎょっとして見られた。
「おまえなぁ!そゆことは耳打ちしろよ!」
良一がゆでダコのように赤くなっている。
お。思わぬ一撃。
この攻撃は効くかな。ヘヘヘ。
こんな状況で、良一と何を話すでもないので、吊り革につかまりながら、ブーツのヒールで床をくりくりと捻って遊んだ。
意識は7割がお尻に吸い取られてる。
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